「ChatGPTやGeminiは便利だけど、個人情報を入力するのは少しこわいな…」 あなたも、そう感じていませんか?
AIとのおしゃべりは、まるで賢いアシスタントと話しているようで楽しいですよね。 しかし、その会話の内容が、知らないうちにAIの「学習」に使われている可能性があるのです。
でも、安心してください。 いくつかの簡単な設定を見直すだけで、あなたの情報をしっかり守ることができます。 この記事では、今日からできる3つの対策を、中学生でもわかるように解説します。
なぜ?AIに個人情報を守る設定が必要なワケ
AIは、たくさんの会話や文章を読み込んで、どんどん賢くなっていきます。 まるで、新入社員が先輩との会話をメモして、仕事を覚えていくのに似ていますね。
ChatGPTやGemini、GrokといったAI(大規模言語モデル)も同じです。 私たちが入力した内容を「学習」して、より自然な文章を作れるように日々がんばっています。
しかし、もし私たちがうっかり名前や住所、会社の秘密などを話してしまったらどうでしょう。 AIがその情報までメモしてしまい、他の誰かとの会話でポロッと漏らしてしまう…なんて可能性もゼロではないのです。 そうなる前に、わたしたち自身で「この話はメモしないでね」と設定してあげることが大切です。
ここがポイント: AIは会話を学習して賢くなるため、個人情報を覚えられる前に設定で守ることが重要。

設定①:ChatGPTの会話を「学習オフ」にする方法
まず、代表的なAIであるChatGPTの設定を見直してみましょう。 会話の履歴を残さず、AIの学習にも使われないようにする設定は、数回クリックするだけで完了します。 電車の待ち時間くらいの、ほんの短い時間でできますよ。
設定の手順
- ChatGPTにログインし、画面の左下にある自分の名前をクリックします。
- メニューの中から「設定(Settings)」を選びます。
- 次に「データ管理(Data controls)」という項目を探してください。
- そこにある「チャット履歴と学習(Chat history & training)」のスイッチをオフ(緑色から灰色)にします。
たったこれだけです。 この設定をしておけば、今後の会話は保存されなくなり、AIの学習に使われることもありません。 安心して、いろいろな相談や壁打ちに活用できますね。
ここがポイント: ChatGPTは設定画面から「チャット履歴と学習」をオフにすれば会話が学習に使われなくなる。

設定②:Geminiの情報も「アクティビティ管理」で守る
次に、Googleが提供するGeminiの設定です。 GeminiはGoogleアカウントとつながっているため、設定場所が少し違います。
こちらも初期設定では、会話の履歴が保存され、AIの学習に利用されるようになっています。 Googleアカウントの「アクティビティ管理」というページから、この設定をオフにしましょう。
設定の手順
- お使いのGoogleアカウントにログインします。
- 「Googleアカウントの管理」ページを開き、「データとプライバシー」を選択。
- 「アクティビティ管理」の中にある「Geminiアプリのアクティビティ」を探します。
- これを「オフにする」を選択すれば完了です。
これで、今後のGeminiとの会話がAIの学習に使われることはなくなります。 Googleの他のサービス(検索やYouTubeなど)の履歴は残したままでも、Geminiの履歴だけをオフにできるので安心してください。
ここがポイント: GeminiはGoogleアカウントの「Geminiアプリのアクティビティ」をオフにして情報を守る。
設定③:究極の対策は「大事な情報を入力しない」と決めること
設定を見直すことは、とても大切です。 しかし、もっとも確実で、いますぐにできる対策があります。 それは「大事な個人情報や秘密の情報は、そもそもAIに入力しない」と心に決めることです。
これは、玄関に鍵をかけるのと同じくらい基本的な防犯対策です。 どんなに高性能な鍵でも、開けっ放しでは意味がありませんよね。
具体的には、以下のような情報を入力するのは絶対に避けましょう。
- 氏名、住所、電話番号、マイナンバー
- クレジットカード番号、パスワード
- 勤めている会社の内部情報や顧客データ
- まだ公開していない論文や作品
AIはとても便利なアシスタントですが、あくまでインターネットの向こう側にいる存在です。 近所のカフェで、隣の席に誰か座っているかもしれない状況で、大事な個人情報を話したりはしませんよね。 それと同じ感覚で、AIとの会話でも一定の距離感を保つことが、自分を守ることにつながります。
ここがポイント: 最強の安全対策は、名前や住所、会社の秘密など、漏れて困る情報を入力しないこと。

まとめ:AIと賢く付き合うための「自分ルール」
今回は、AIから自分の個人情報を守るための3つの簡単な設定についてお話ししました。
- ChatGPTは「学習オフ」に
- Geminiは「アクティビティ管理」をオフに
- そもそも大事な情報は入力しない
この3つを実践するだけで、情報漏洩のリスクをぐっと減らすことができます。 これは、AIの利用を制限するためではなく、私たちが安心してその能力を最大限に引き出すために必要なことです。
適切な設定と「自分ルール」を持って、AIを便利な相棒としてどんどん活用していきましょう。
ここがポイント: 簡単な設定と自分ルールで、AIを安全で便利なパートナーにしよう。